12. Contrasting Russians: Rachmaninoff, Prokofiev
◇プロコフィエフ/ピアノ協奏曲第2番
【1】第1楽章 10:25
【2】第2楽章 2:31
【3】第3楽章 6:08
【4】第4楽章 10:45(拍手)
◇シューマン/『アラベスク』
【5】 5:43
◇ラフマニノフ/交響曲第2番
【6】第1楽章 19:13
【7】第2楽章 9:52
【8】第3楽章 14:42
【9】第4楽章 15:01(拍手)
指揮/アラン・ギルバート
Pf/イェフィム・ブロンフマン
録音/2010年1月
Total Time/94分
🎶
このアルバムは、内容がほぼ同じでジャケット違いのものが配信されている。
プロコとラフマニノフはタイムが同じなので同じ音源だろう。こちらはアンコールのシューマンが無しで、アルバム自体がNYPのホームページにも載っていない。結構このシリーズっていい加減なところがあって、ホームページのトラックリストにもいくつか誤りがあるし、何となく見ていて気付くレベルの間違いなのにいつまでたっても修正がかからない。まあ、自分はそういうことが全く気にならないからいいのですが…。
ラフマニノフはクラシックが好きになったきっかけでもある作曲家の一人。小学生の頃、神奈川県民ホールへN響の演奏会に連れて行ってもらった。神奈川文化賞だか何だかの贈呈式で、無料のコンサートだったと思う。その時のプログラムがモーツァルトのパリ交響曲とラフマニノフのピアノコンチェルトの2番。指揮はテオドール・グシュルバウアー…今でもお元気にご活躍中なのでしょうか。ピアノはちょっと記憶にない。今思うと、2曲とも冒頭部分が印象的な曲だったのが、小学生のまだクラシックなんてよくわからない子どもには良かったんだと思う。特にラフマニノフの2番(コンチェルトのほう)は、母親にすぐレコードを買ってもらってよく聴きました。あの独特の甘さとか、キャッチー過ぎるところとか、ラフマニノフは大人になってからはほとんど聴かなくなってしまったけれど・・・。
逆にプロコフィエフは大人になってから聴くようになった作曲家。『ピーターと狼』とか『ロミオとジュリエット』とか聴こうと思わなくても耳に入ってくる曲しか知らなかったんだけど、交響曲の第5番にまずハマった(↓小澤征爾/BPO)。
それまでの聴いてきたどの作曲家にも無かった神経症的なフレージングやグロテスク音の響き。そして、ドイツ音楽や同胞であるチとは異なるロシア音楽独特の叙情。作曲家でありながら、指揮者でもあり、ピアニストでもあり、小説も書くという…基本的に超器用な人なんだと思うし、その才気走った音楽が聴いていて新鮮だった。
でも、ラフマニノフとプロコでは180度違う音楽だと思っていたんだけど、このアルバムで改めて二人の音楽を通して聴いてみると決してそんなことない。特に弦楽器の響きなんかは、やっぱり同じロシア人だと思う。音楽を作り上げる上での方法論は違えど、血は争えないということか(?)。
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